業績向上の手法|ホワイトボックス法とブラックボックス法

業績向上(Performance Improvement)のための手法について調査しています。
その過程で、大きく2つの手法が有つと考えました。
  • ホワイトボックス法:業績に影響を及ぼす要素が分かっている場合の改善手法
  • ブラックボックス法:業績に影響を及ぼす要素が分かっていない場合の改善手法
何れの手法が優れているとかということでは無く、それぞれに特徴があります。
業績向上を図る業務の内容によって併用したり、使い分けたりすることができます。

以下に、比較します。

ホワイトボックス法 ブラックボックス法
定義
  • 業績に影響を及ぼす要素が分かっている(ホワイトボックス化している)場合の改善手法
  • 業績に影響を及ぼす要素が分かっていない(ブラックボックス化している)場合の改善手法
手法
  • 業績を左右する要素の状況を分析(業務プロセス分析、特性要因分析)し、全体のパフォーマンスを制限しているボトルネックを特定します
  • ボトルネックを解消するための施策を講じます(弱点を解消する)
  • この手法の代表例として、制約理論があります
  • 業績の良いケースについて状況を分析(ハイパフォーマー分析、多変量解析)し、パフォーマンスを向上させている要因を特定します
  • パフォーマンスを向上させる要因をベストプラックティスとして普及します(強みを強化する)
  • この手法は、近年のビッグデータ解析などの進歩により広がりつつあります
前提条件
  • 業績に影響を及ぼす業務プロセスや要因が明らかになっている必要があります
  • また、各プロセスや要因の現状値を把握できる必要があります
  • 業績の結果として良いケースと悪いケースが明らかになっている必要があります
  • また、良いケースと悪いケースについてその要素への分析ができる必要があります
懸念
  • 業績に影響を及ぼす要素が不明な場合は、利用できません
  • 業績の結果として良いケースと悪いケースが実在しない場合は、利用できません