マネジメントのフレームワークとしての判断と決断|判断と決断(7)

判断と決断は、結局、組織マネジメントのフレームワークである


判断と決断は、自らや組織に冷静と興奮を常にもたらすために、また、新しい未来を作り出すために、すべてのリーダーに身に着けてほしい道具だ。判断と決断を目的化してはならないが、それを怠らずにつみかさねることは、組織のパフォーマンスを最大化し、人を育て、強くすることにつばがる。不完全な僕らのリーダーシップを、別の側面からも支援してくれる。それが、正しい判断と強い決断を意識して組織をマネジメントしてきた、不完全な僕の実感である。

人と組織を強くするフレームワーク

  • 「準備→現場の工夫→振り返り」のステップが人と組織の経験を厚くし、強くする
  • 「準備→現場の工夫→振り返り」に、判断と決断のプロセスが埋め込まれている
  • 「準備」は現状を把握する判断、方針・戦略・戦術を決定する決断、それを実現するためのストーリーとシナリオの作成である
  • 「現場の工夫」は、想定外の困難に向き合う瞬時の決断である
  • 「振り返り」は「もう一回やるとしたら」という決断の反省である
  • 組織のゴールを決めて、判断と決断を積み重ねれば、人も組織も必ず成長する

人材育成の役割

  • リーダーが新しい可能性を模索し、メンバーがチャレンジする余地をつくることが、最良の人材育成の仕組みである
  • そのときリーダーはすべての責任を負うと明言し、メンバーが一歩踏み出すことに対する恐れを軽減する
  • メンバー一人ひとりの人材育成を一つのプロジェクトとして、成長のゴール、ストーリー、シナリオを描くことも、リーダーの役割である

判断・決断できる人材を育てる

  • 判断と決断を繰り返すことで、それが速くなり、上手くなる
  • 判断と決断の機会を組織に埋め込み、全員が正しい判断、強い決断ができる人材に育てることは重要である
  • 方針に従ってやり方を任せる、将来起こり得ることを想定して準備させる、このような機会を日常的に設ける
  • 判断と決断の難しい課題を設定し、議論させることも有効である
  • リーダー一人が決断するよりも、現場のメンバーそれぞれが決断できる方が、組織はつよくなる

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