ここ2回に渡り、行動の成果を定義することと、それを計測することでPDCAサイクルによる改善が可能であることをお話してきました。
しかし、「そんなに簡単に、計測可能な指標を設定できるものか?」と、疑問に思われる方もあると思います。
確かに、その通りです。
また、「今でも、多くの指標があり、それらに縛られている。これ以上、指標を増やす意味があるのか?」と、憤りを感じる方もあると思います。
確かに、今の指標に縛られ身動きの取れない状況も、理解します。
人は、好むと好まざると、既にある指標に、影響されます。
そして既にある指標には、それぞれに意味が有ります。
例えば、売上、利益、マーケットシェア・・・・・、いずれもビジネスの重要な指標です。
しかしその他にも、サービスの提供品質、製品へのお客様の声の反映、社員の働きがいなど、必要な要素がありますが、それを測る指標がないと結局は意識だけで改善されません。
「金槌しか持っていないと、すべてのものが釘に見える」のことわざのように、今持っている指標で、すべての事を測ろうとします。
本当はもっと適切な指標が必要にも関わらずにです。
また、今までの指標は、管理者が管理のために作った指標がほとんどでした。
ですから、管理される堅苦しさを感じることは普通のことです。だからこそ、自分達に意味のある指標を、自分達で定義することが必要であると考えます。
新しい指標は、自分達のために、自分の作業を効率化するために、自分の生活を良くするために、自分の人生を有意義に過ごすために、設定したいものです。
ここに、TEDのビデオを紹介します。
チップ・コンリー 「人生に意味を与えるものをどう測るか」です。
約17分と長めですが、新しい指標を自分達のために創ることに、勇気と助言を与えてくれます。
是非、ご覧ください。
関連する記事は、こちらから。
1) 行動の成果を定義することがパフォーマンスを管理可能にする
2) 計測できないものは制御できない