計測できないものは制御できない

先の、「行動の成果を定義することがパフォーマンスを管理可能にする」の記事で、未解説の4つの例について、「成果(Outcome)」を考察しました。

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  • ビジネスの見込み客10人にメールを送りやりとりを始めるのは「動作」、彼らが実際に何かを購買し顧客と化したらそれは「行動」
この成果(Outcome)は、「購入した顧客」が適切でしょう。

  • より良いダイエット方法を検索しそれについて何冊か本を読むのは「動作」、実際に健康的な食事をとるのが「行動」
この成果は、「健康的な食事」では、人によって判断にぶれが出ます。具体的に「XXキロカロリー以内の食事」などが適切でしょう。

  • スポーツジムに行き個人トレーナーを頼むのは「動作」、実際にバーベルの下に立ちスクワットを始めるのが「行動」
この成果は、「XXキロのバーベルでスクワットXX回」ではどうでしょう。もう少し抽象度を上げて「XXキロカロリーの運動」のほうが良いとでしょう。

  • 試験勉強をしたり、ある研究プロジェクトの準備をするのは「動作」、実際に試験を受けたり研究論文を書くのが「行動」
この成果は、「XX試験の受験」や「XX試験の合格」、「研究論文の投稿」や「研究論文の発表」としてはどうでしょうか?


このように、成果(Outcome)は、第三者が行動を行ったことを確認できる「検証可能な事項」を定義することで、改善を行います。

私の好きなトム・デマルコ氏も、著書「品質と生産性を重視したソフトウェア開発プロジェクト技法」の中で、「計測できないものは制御できない」と言っています。HPI(Human Performance Improvement)は、PDCAを実践してパフォーマンスを向上させる取り組みであり、計測できる「検証可能な事項」を定義し、測定することが不可欠です。