判断と決断の基本的なセオリー|判断と決断(1)

早稲田大学ラグビー蹴球部を全国大学選手権で二連覇に導いた監督:中竹竜二さんが、「不完全な僕らがリーダーであるために」の副題で書いた「判断と決断」。
その書籍から、エッセンスをまとめました。



強いリーダーでもない。なりたくてなったわけでもない。
それでも組織のゴールを達成するという役割を果たさなければならない。そんな不完全な僕らが使うベき道具こそ、「判断」と「決断」である。それはリーダーを混沖から救いチームを興奮に満ちた未来に導いてくれる。

混乱と不安から救い、未来へと導く判断と決断という道具


「判断」とは、過去から現代の状況を把握し、評価すること。「決断」とは未来の事象について方向性を打ち出すこと。世の中にある成功と失敗のほとんどは、判断と決断の成功と失敗にある。

判断とは

  • 判断は、過去から現在に起こった事柄が混池としているとき、それを整理することである
  • 判断には、過去から現在までのさまざまなデータ、情報を集めることが重要である
  • 集めたデータや情報をある基準に照らして、いい・悪い、適している・適していないなどを見極められている。これが、正しい判断を終えた状態である
  • 混池とした状態が整理されることで、人は冷静になれる

決断とは

  • 決断とは、選択肢を前に迷っているとき、未来の方針を明らかにして、一歩踏み出すことである
  • 決断には、過去から現在までのさまざまなデータ、情報から導いた判断を材料に使う。それに加えて、未来をイメージして、不測の事態や新たな可能性も織り込む
  • そして最後は覚悟をもって決断する。覚悟がなければ、決断を実行していくプロセスでぶちあたる壁を乗り越えることができない
  • 見えない未来に向けて新たな方針を打ち出すことで、新しい未来をつくることができる。強い決断をした後には、そこにワクワク感が生まれる

判断と決断を怠ることのリスク

  • 甘い判断は、無謀な決断につながる
  • 過去の判断だけに頼った決断では、新しいものは何も生まれない

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