共通のビジョンを呼び起こす (INSPIRE A SHARED VISION)
未来はだれにもわからない。目的地に到達する保証はなく、近道も存在せず、状況は刻々と変化する。先頭に立って人々を導くことが役目である以上、リーダーは心の羅針盤と夢に従うしかない。
リーダーは未来に目を向ける。その姿を想像し、ビジョンをいだく。全員が力をあわせて共通の目的に向かえば、どんなことが可能になるかが想像できる。すぐれたリーダーは、未来に希望をもち、世界を変えられると心から信じている。
自分ひとりがビジョンをいだいただけでは、組織は動かない。リーダーはメンバーに心踊る未来の可能性を示さなければならない。ビジョンに命を吹きこもう。だれもが理解し共有できるような夢と希望を伝えよう。あなたの長期的な未来のビジョンが、メンバーの夢の実現につながることを示すのだ。
すぐれたリーダーは表現力にあふれ、その活力と前向きさと希望とでメンバーを惹きつける。強く訴え、静かに説得し、熱心なサポーターを育てる。
そのために、リーダが実践する原則が2つあります。リーダーは未来に目を向ける。その姿を想像し、ビジョンをいだく。全員が力をあわせて共通の目的に向かえば、どんなことが可能になるかが想像できる。すぐれたリーダーは、未来に希望をもち、世界を変えられると心から信じている。
自分ひとりがビジョンをいだいただけでは、組織は動かない。リーダーはメンバーに心踊る未来の可能性を示さなければならない。ビジョンに命を吹きこもう。だれもが理解し共有できるような夢と希望を伝えよう。あなたの長期的な未来のビジョンが、メンバーの夢の実現につながることを示すのだ。
すぐれたリーダーは表現力にあふれ、その活力と前向きさと希望とでメンバーを惹きつける。強く訴え、静かに説得し、熱心なサポーターを育てる。
1) 心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
可能性を想像する
共通の目的を見つける
「未来を描く」ために、実践することは・・・
- 過去をふりかえる、現状を把握する、未来を想像する
人を動かすには、ビジョンが必要だ。リーダーは、組織に関わるすべての人に、心踊るような崇高な未来のビジョンを伝え、この先になにが待っているかをはっきりと見せなければならない。明確なビジョンを描く道筋は、過去をふりかえり、現状を把握し、未来を見通すことである。その道のガードレールとなるのは、あなたの情熱、あなたがもっとも大切に思っていることだ。 - 情熱を発見する
メンバーについてきてもらうには、あなた自身のビジョンを明らかにしなければならない。しかし、彼らが行きたくない場所に無理やり連れていくことはできない。そのビジョンが大多数の人を惹きつけるには、関係者全員にアピールする必要がある。共通のビジョンだけが、長期的にメンバーの献身を維持する磁力をもつ。
共通の目的を見つける
- じっくり耳をかたむける
- 高い志を掲げる
- 激変する時代でも先を見通す
メンバー全員の声を聞こう。彼らの希望、夢、志に耳をかたむけよう。共通のビジョンとは、たんなる仕事や任務を超えて人々の目を遠い未来に向けさせるものでなければならない。それは大志であり、意義であり、一人ひとりの人生を変えるなにかであるべきだ。10人の小さな部署であっても、1 万人の大企業であっても、何十万人のコミュニティーであっても、共通のビジョンは組織の目標となり方向性を決めるものになる。
「未来を描く」ために、実践することは・・・
- あなたが大切に思うこと、あなたを突き動かすもの、あなたが情熱を感じることをはっきりさせる
- 達成したいことのリストをつくり、その理由を自問する
- 過去の経験をふりかえり、人生の中心的なテーマとあなたの価値観を発見する
- 周囲で起きていることに好奇心をもつ。とくに、うまくいっていないことに目を向ける
- プロジェクトが終わるはるか以前から、「次になにが起きるか」を考える
- 未来について考え、探究することに時間をかける
- 周囲の人にどんな未来を望んでいるかを聞く
- 共通の目標を考えるプロセスにメンバーを引き入れる。上から押しつけてはいけない
- あなた自身の希望や夢と、メンバーの希望や夢をつなぎあわせる
- どこへ向かうかについて、全員の認識と手段を一致させる
- あなたとみんなの仕事を「使命」に変える
2) 共通の理想に訴えて、人々を引き入れる
「共通の理想に訴える」とは・・・
ビジョンを具体的に描く
「人々を引き入れる」ために、実践することは・・・
- 全員にとって意義あることを見つける
リーダーは共通の理想に訴える。メンバーの夢を組織の夢に結びつける。リーダーはメンバーのモチベーションを高め、だれでも世界を変えられると励ましつづける。自分たちにしかできないことを語り、非凡なチームの一員であることを誇りに感じさせる。大切なのはリーダー個人の世界観ではない。そのことを、最高のリーダーは知っている。いちばん大切なのは、メンバーの夢だ。 - 自分らしさに誇りをもつ
- 自分の夢とメンバーの夢をひとつにする
感動的で記憶に残るビジョンでなければ、長い間生き残ることはできない。だから、リーダーはビジョンに命を吹きこむ。ビジョンをいきいきと描きだし、その理想と未来の中で、メンバーがどう生活し、どう働くかを見せるのだ。
ビジョンを具体的に描く
- 象徴的な言葉を使う
すぐれたリーダーは、さまざまな表現方法を駆使して、抽象的なビジョンを具体的に見せていく。比喩、象徴、いきいきとした言葉、褒め言葉、活気などをうまくあやつり、共通のビジョンへの熱意と興奮を呼び起こすのだ。 - 未来像を描きだす
- 前向きなコミュニケーションの練習をする
しかしなによりも大事なのは、共通のビジョンの価値を信じ、その純粋な信念を伝えることだ。自分の言葉を信じよう。人は借り物ではなく本物のビジョンにのみ従うのだから。 - 感情を表す
- 本音を話す
「人々を引き入れる」ために、実践することは・・・
- メンバーと語らい、彼らの未来の希望、夢、志を知る。
- メンバーの意見を取りこむことで、耳をかたむけていることを示す
- 製品やサービスの独自性をメンバーに理解させる
- 仕事にプライドをもたせる
- 共通のビジョンの中で人々の長期的な利益がどう実現されるのかを示す
- 比喩、象徴、事例、ストーリー、絵や言葉を使って、みんなが望む未来のイメージを描く
- 前向きに、明るく、力強く、組織の未来を語る
- 感情を表にだす
- メンバーの感情をくみとり、それを尊重する
- 朝ベッドから飛び起きて、いそいそと向かいたくなるような職場をつくる
今一度、以下の一節を再掲します。
自分ひとりがビジョンをいだいただけでは、組織は動かない。リーダーはメンバーに心踊る未来の可能性を示さなければならない。ビジョンに命を吹きこもう。すぐれたリーダーは表現力にあふれ、その活力と前向きさと希望とでメンバーを惹きつける。強く訴え、静かに説得し、熱心なサポーターを育てる。
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