決断のために、考え抜くとはどういうことか|判断と決断(4)

考え抜いて強く決断する。気付くと「興奮」の只中にいた


決断とは、未来の方針を決めることである。過去の判断は、決断の一つの材料に過ぎない。過去の実績や前例だけに捕らわれす、未来のあるべき姿を描き、一歩踏み出すこと。その新しい未来にワクワクできること。それが決断でる。そして、その決断の本質は「考え抜く」ことである。

決断への基本的なスタンス

  • 人は選択肢を前に迷う。迷いをなくして決断に至るには、ゴールを意識して考え抜くことである
  • ゴールとは「Why」(何のために決断しようとしているのか)だ。「What」(何を決断するのか)「How」(どのように実現するのか)に集中すると、無駄に迷い続ける
  • 選択肢は顕在化していないことが多い。ゴールを意識し、「本当にこのまま進んでいっていいのか」を自問自答する。そうでなければ、新しい未来をつくる決断の機会を逸する

決断のために、何を考え抜くか

  • 過去の情報をもとにした判断材料を十分検討する。「変えること」がそもそもの目的ではない
  • 同時に、未来にあるゴールを高い確率で達成するために、未来に起こり得ることも検討の材料にする
  • 未来を検討するうえでは、ゴールを起点にして現在を振り返る。それによって、本来であれば未来にある時間が自分にとっては過去の時間となり、より具体的にイメージできる
  • 未来から現在を振り返るとき、その決断が自分らしいか、自分のチームらしいかどうか、「スタイル」への適合を重視する
  • 最悪のケースも想定する。最悪のケースを織り込んでも、ゴールに辿り着くならば、実現の可能性は高い
  • その決断によって、ワクワクできるか、興奮できるか。自らの主観にも問い掛ける
  • これらを諦めずに、思考持久力をもって覚悟ができるまで考え抜く。そして、勇気をもって行動への一歩を踏み出す

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