人々を行動にかりたてる(ENABLE OTHERS TO ACT)
リーダーはひとりではなにもできない。組織に非凡なことを起こすには仲間が必要だ。
リーダーは信頼関係を築くことに力をそそぐ。すぐれたリーダーは、士気が高く団結したチーム、家族のように感じられるチームをつくる。メンバーを計画に引き入れ、彼らの意思で決断させる。メンバーを社員でなく、オーナーのような気持ちにさせる。
リーダーはメンバーと共通の目標を立て、協力関係を築く。仲間のニーズや興味に気を配る。人間関係がカギとなることを知っている。また、人々をひとつにまとめ、全員が命運をともにしていると感じられる環境、自分が接してほしいように相手に接するべきだと思えるような環境を作る。そして、全員が勝利できるようはからう。
グループの非凡な努力を支えるのは、おたがいへの敬意である。リーダーは他者を敬う気持ちを育てる。一人ひとりに強さと能力と自信を感じさせ、自発性と責任をもたせる。メンバーが目標を達成できるように、スキルと能力を育成する。全員が自分の人生をコントロールできると感じられるような環境をつくる。
そのために、リーダが実践する原則が2つあります。リーダーは信頼関係を築くことに力をそそぐ。すぐれたリーダーは、士気が高く団結したチーム、家族のように感じられるチームをつくる。メンバーを計画に引き入れ、彼らの意思で決断させる。メンバーを社員でなく、オーナーのような気持ちにさせる。
リーダーはメンバーと共通の目標を立て、協力関係を築く。仲間のニーズや興味に気を配る。人間関係がカギとなることを知っている。また、人々をひとつにまとめ、全員が命運をともにしていると感じられる環境、自分が接してほしいように相手に接するべきだと思えるような環境を作る。そして、全員が勝利できるようはからう。
グループの非凡な努力を支えるのは、おたがいへの敬意である。リーダーは他者を敬う気持ちを育てる。一人ひとりに強さと能力と自信を感じさせ、自発性と責任をもたせる。メンバーが目標を達成できるように、スキルと能力を育成する。全員が自分の人生をコントロールできると感じられるような環境をつくる。
1) 信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
「信頼を築く」とは・・・
「絆を強める」とは・・・
「協働を育む」ために、実践することは・・・
- 信頼しあう心を育む
リーダーは、必ず「ひとりではなにもできない」と言う。非凡なことを独力で成し遂げることなどできないのである。協働は、組織、地域社会、学校などを機能させるための最高の手段である。信頼できる環境をつくりだし、周囲の人々と長期的な人間関係を築くことで、チームワークは維持されていく。リーダーは助けあいの精神を育てなければならない。成功にはおたがいが必要だとメンバー全員に認識させよう。この「運命共同体」の意識がなければ、よいチームワークを保つことは不可能に近い。 - まず自分から信頼する
チームワークの核となるのは信頼だ。永続的な絆をつくるには、リーダーがメンバーを信じ、メンバーがリーダーを信じ、メンバー同士が信じあわなければならない。信頼がなければ人を導くことはできない。偉業を成し遂げることもできない。 - 気配りを見せる知識と情報を共有する
リーダーはメンバーと情報も知識も共有し、彼らのニーズと興味がなんであるかを理解し、意見を受け入れ、彼らの能力と専門知識を賢く活用しなければならない。そしてなによりも、信頼を求める前に自分から相手を信頼しなければならない
「絆を強める」とは・・・
- 共通の目標と役割を設定する
絆を強めるカギは、卓越した成果をあげるのに、協力がどれだけ必要かを人々に理解させることにある。チームに目的意識を育みたいなら、共通の目標と役割を決めることだ。 - 助けあいの文化を築く
共通の目標に向けて努力する最大の報酬は、互恵性、つまり助けあいの精神である。 - 協力をうながすしくみをつくる
人を助ければ自分が助けられ、人を信頼すれば自分が信頼される。リーダーは、助けあいの文化を支え、チームワークに報いるしくみをつくることで、協力が全員の利益になることをはっきり理解させることができる。 - 対面での交流を奨励する
絆を育むためには、できるかぎり対面の交流を勧めることも大切だ。
「協働を育む」ために、実践することは・・・
- メンバーに「あなたを信頼している」とはっきり伝える。心からそう思っていなければならないのはもちろんだが、それを口にだすことが重要である
- 相手が自分を信頼していなくても、まず自分から相手を信頼する
- 自分をさらけだす。夢、長所、恐れ、過ちなど、あなたをあなたたらしめているものを示す
- メンバーを知ることに時間を費やし、彼らの関心事を見つける
- メンバーのかかえる問題や欲求に関心を示す
- 聞き、聞き、そして聞く
- 自分の利益よりも、組織とメンバーの利益を優先させる
- 達成したい共通の目標、みんなで守りたい価値観、全員が参加する大義をはっきりと打ち出し、それを何度もくりかえす
- 恩を返す。助けられたら、助け返す
- 共通の目標に向けて人を協力させるようなしくみをつくる
- おたがいが頼りであることを全員に理解させる
- 対面の機会を設ける
2) 意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める
「事意思決定の権限を与える」とは・・・
自信と能力を育てる
「力を与える」ために、実践することは・・・
- 選択肢を増やす
- 自由度を広げる
- 結果に責任をもたせる
メンバーに権限を与えることは、彼らをリーダーに変えるプロセス=自発的に行動できる人材にすること=である。権限と責任を与えられ、その期待に応えられれば、好循環が生まれる。リーダーが選択と裁量を与え、仕事やサービスのやり方に幅をもたせ、責任をもたせて行動をうながせば、メンバーは必ず強くなる。
自信と能力を育てる
- 教育して情報を共有する
- 能力とオーナーシップを伸ばす工夫をする
- 自信を植えつける
- 適切かつ丁寧に指導する
すぐれたリーダーは、メンバーの中にある能力と自信を育み、彼らを行動にかりたて、卓越した成果をあげさせる。メンバーが組織の働きを理解し、結果をだし、利益をあげ、いい|仕事ができるように、必要なデータと情報を分け与える。また、メンバーの能力を高めることに投資しつづけ、知識を実践に反映するように指導し、できないと思ったことをできるようにする。さらには、質問を通して一人ひとりに考えさせ、最大限の力を発揮させるよう指導していく。
「力を与える」ために、実践することは・・・
- メンバーに権限を与え、自分が人生の主導権をにぎっていると感じさせる
- 仕事への取り組み方やお客様への接し方について裁量を与える
- メンバーが自分で判断できるような仕事のしくみをつくる
- 成功に必要なリソース(とくに情報)を与える
- できるかぎりルーティーンの仕事を減らす
- メンバーの能力に応じた難易度の仕事を与える
- 自分とメンバーを教育しつづける
- オーナーの視点で考えさせ、組織運営の全体像を理解させる
- メンバーの能力に対する信頼を示す
- メンバーの指導に時間をかける
- 質問する。答えを与えない
今一度、以下の一節を再掲します。
リーダーは他者を敬う気持ちを育てる。一人ひとりに強さと能力と自信を感じさせ、自発性と責任をもたせる。メンバーが目標を達成できるように、スキルと能力を育成する。全員が自分の人生をコントロールできると感じられるような環境をつくる。
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